P.F.ドラッカー『マネジメント 第31章』【要約】

‐第31章 マネジャーとその仕事 まとめ‐ マネジャーの仕事はふたつある。ひとつは、個を全体へまとめあげ、この総和以上の生産性を引き出す仕事である。マネジャーは人材の強みを活かし、弱みを軽減することが求められる。ふたつ目は、判断を下したり、行動を…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第30章』【要約】

‐第30章 マネジャーの本質とは何か まとめ‐ マネジャーの本質は何か、誰をマネジメント層と見なすべきかは、じっくり考えなくてはならない。その際には、従来の定義から出発せずに仕事そのものに着目して分析を行うことが重要となる。プランニング、段取り、…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第29章』【要約】

-第29章 なぜマネジャーが必要なのか まとめ- マネジャーは、企業を支える経営資源である。マネジャーがどれだけ優れたマネジメントをするか、どれだけ見事にマネジメントされるかによって、その会社が目標達成の可否も決まる。複雑さの増大に従って経営者と…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第28章』【要約】

‐第28章 何より大切なのは、害を及ぼさないこと まとめ‐ 組織を柱とした多元的社会のリーダーは組織の奉仕者であると同時に、リーダー集団として社会から認められている。つまり、所属組織の利益と公益、両方に仕えなくてはいけない。この点こそ、組織を柱と…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第27章』【要約】

-第27章 企業と政府 まとめ- 第3節「指針」が実質のまとめのため割愛。 本章からの抜粋は以下とした。 1. 社会的責任の重要分野 ~ モデルと現実 2. 新たな課題 3. 指針 1. 社会的責任の重要分野 ~ モデルと現実 ・企業にとって、政府との関係は、あらゆる…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第26章』【要約】

‐第26章 社会的責任を縛るもの まとめ‐ 経営者は自分がマネジメントする組織に仕えており、何よりもまず、その組織に責任を負うべきである。彼らの第一の務めは、組織が役割を果たし、存在目的を達成できるようにすることである。何よりも無責任なのは、社会…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第25章』【要約】

-第25章 社会への影響と社会的責任 まとめ- 現代の組織は社会に具体的に奉仕するために存在している。自分たちがまわりに影響を及ぼしたなら、それが意図の有無に関わらず、経営層は責任を負わなくてはならない。また、社会問題は国を退化させるおそれのある…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第24章』【要約】

‐第24章 マネジメントと生活の質 まとめ‐ 今日ではマネジャーが主要なリーダーとして台頭したことや、政府への失望が広がったこと、生活の量から質へと重点が移るといった変化が生じた。そのため、マネジャーに対して「社会への配慮を中心に据えて事業を展開…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第23章』【要約】

‐第23章 人材こそ最大の資産である まとめ‐ 組織の目的は人材の強みをテコにして生産性を高め、弱みによる悪影響をかわすことにある。しかし、経営資源のなかで最も活用度が低いのが人材であり、人材の可能性はほとんど埋もれたまま仕事に活かされていない。…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第22章』【要約】

‐第22章 雇用、収入、福利厚生 まとめ‐ 働き手が責任を引き受けるうえでは、雇用と収入がかなりの程度まで安定している必要がある。また、福利厚生は企業の収益性と働き手のニーズをうまく結びつけることのできる分野でもあり、経営層は従業員の福利厚生に責…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第21章』【要約】

‐第21章 責任意識の強い働き手 まとめ‐ 働き手に責任を引き受けるよう求め、それに応えてもらうためには(1)生産的な仕事、(2)フィードバック情報、(3)たゆまぬ学習が求められる。企業とマネジャーにはこれらを設計する責務がある。そして、自分の業…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第20章』【要約】

‐第20章 サクセスストーリー:日本企業、ツァイス、IBMまとめ‐ 驚異的な実績を残した企業のケーススタディ。「権限」をまとめ上げるのではなく、「責任」を中心にまとめ上げることを通じてマネジメントを行うこと。 本章からの抜粋は以下とした。 1. 日本の…

第2回 ドラッカー読書会を開催します!-2024年1月20日(土)

ドラッカーの名著「経営者の条件」を読み進めていきます。今回は「第2章❖汝の時間を知れ」です。成果を上げるための時間管理を中心に学んで行きます。 第2回 ドラッカー読書会 お申込み方法 当日のアクセス 第2回 ドラッカー読書会 日時:2024年1月20日(土) …

ドラッカー・読書会を開催しました(2023年12月16日)

みなさまこんにちは。このような形でごあいさつするのも初めてですね。 ブログ執筆者の上田智之と申します。このような一部のマニアしか見ない特別な方々(どういう方だよ。笑)にドラッカー・読書会の実施報告です。 実施日と会場の様子 ドラッカー・読書会…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第19章』【要約】

‐第19章 仕事と労働:その理論と現実 まとめ‐ 仕事上の人間関係は互いの尊重の上に成り立たなくてはならず、その際、マネジャーは各種理論の正しさではなく「自分の状況には何が適しており、今の状況で自分はどのように仕事と部下をマネジメントすればよいの…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第18章』【要約】

‐第18章 仕事の生産性を高める(2):管理とツール まとめ‐ プロセスを管理する必要はあるが「管理する対象は、仕事であって働き手ではない」という点を押さえること。管理は働き手のツールであり、ツールに働き手が使われるようなことがあってはならない。…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第17章』【要約】

‐第17章 仕事の生産性を高める(1):仕事とプロセス まとめ‐ 働き手の労働意欲を満たす第一歩は、仕事の生産性を高めることである。仕事の生産性を高めるには「分析」「統合」「コントロール」「ツール」を用意するステップが必要とされる。また、多くの組…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第16章』【要約】

‐第16章 仕事、労働、働き手についての知見 まとめ‐ 労働には生理、心理、社会、経済、権力といった各種側面があるが、マネジャーは五つをまとめてマネジメントする必要がある。これらの諸側面のうちどれかひとつを唯一の特徴であるかのように論じるのは根本…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第15章』【要約】

‐第15章 かつてない現実 まとめ‐ 知識労働と知識労働者の台頭等により、知識労働者の生産性の向上や達成感を満たすことが社会の中心的なテーマとなった。生産性を高めるのは、働き手自身による動機づけと方向性付けだけであり、達成意欲を持たない限り生産性…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第14章』【要約】

‐第14章 公的機関の成果を高めるマネジメント まとめ‐ 公的機関の分類・ニーズ等がメインのため、教訓のみの抜粋とした。 【筆者追記】 第Ⅰ巻をまとめ終わりました。インスタント情報がもてはやされる中、完全逆行?の本サイトを見ていただきありがとうござ…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第13章』【要約】

‐第13章 例外とそこから得られる教訓 まとめ‐ 公的機関・準公的機関ケーススタディのため、教訓のみの抜粋とした。 1. 例外 ~ 明治日本の教訓 2. 市場アプローチと社会主義競争 1. 例外 ~ 明治日本の教訓 ・公的組織の舵取りをする人々は、組織の本分は何…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第12章』【要約】

‐第12章 公的機関はなぜ成果を生まないのか まとめ‐ 予算型組織にとっては、より多くの予算を獲得すれば成果を出したことになる。予算をどれだけ獲得できるかで活動ぶりを見極めようとする姿勢は効率とは相いれず、事業の目的を明確にしづらいことも伴って、…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第11章』【要約】

‐第11章 多彩な組織が支える社会 まとめ‐ 公的機関は、企業内の間接部門同様、現代社会において文字通りの成長セクターである。マネジャーの仕事や任務、組織の構想や仕組み、トップの体制においても、さして違いはないにも関わらず、実績は芳しくはない。公…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第10章』【要約】

‐第10章 戦略的プランニング:起業家的な技能 まとめ‐ プランニングの本質は、将来についての知識をもとに現時点で判断を下すことにある。リスクを伴う意思決定をするかしないかについては、経営陣には選択の余地はなく、経営者である以上は当然の役割と認識…

【告知】ドラッカー・読書会のご案内

P.F.ドラッカーの名著『経営者の条件』を使用した課題図書型の読書会を開催します。 いろいろな観点に気づき、実践して、共に成長を実感できるような読書会にしたいと考えています。お知り合いの方にもシェアして頂けるとありがたいです。お申し込みの際に「…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第9章』【要約】

‐第9章 戦略、目標、優先順位、仕事の割り振り まとめ‐ 目標設定の土台となるのは、マーケティングとイノベーションである。他のすべての分野は、マーケティングとイノベーションの目標達成を支えることが行動目標となる。企業は以下の目標設定を必要とする…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第8章』【要約】

‐第8章 目標の威力と狙い まとめ‐ マークス・アンド・スペンサーのケーススタディ。確認項目の羅列が多いため、抜粋のみとした。 【筆者追記】 本来の目標管理(MBO)のフレームはかくあるべしといった内容です。ポイントを外すと、形骸化しやすい施策のた…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第7章』【要約】

‐第7章 企業の目的と使命 まとめ‐ 鋭い洞察に裏打ちされた明快かつ簡潔な理論を持つことが、企業を真の繁栄へを導く条件となる。そのためには、「自社の事業は何か、何であるべきか」という問いが必須となる。そして、使命と目的を明確に定めて初めて、現実…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第6章』【要約】

‐第6章 企業とは何か まとめ‐ 企業活動とはマーケティングとイノベーションを通して顧客を創造すること。この解釈に従うと、企業のマネジメントは必然的に起業家的な性質を持つ。従って、経営陣は適応よりも創造に努めること。環境への受け身での対応ではな…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第5章』【要約】

‐第5章 企業のマネジメント:シアーズ・ローバックの事例 まとめ‐ ケーススタディのため、以下、重要点の抜粋のみとした。 ・ビジネススクールがケーススタディで取り上げるのは、たいていは失敗例、もしくは何らかの問題を抱えた事例である。しかし、成功…