P.F.ドラッカー「マネジメントー務め、責任、実践Ⅱ」

P.F.ドラッカー『マネジメント 第28章』【要約】

‐第28章 何より大切なのは、害を及ぼさないこと まとめ‐ 組織を柱とした多元的社会のリーダーは組織の奉仕者であると同時に、リーダー集団として社会から認められている。つまり、所属組織の利益と公益、両方に仕えなくてはいけない。この点こそ、組織を柱と…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第27章』【要約】

-第27章 企業と政府 まとめ- 第3節「指針」が実質のまとめのため割愛。 本章からの抜粋は以下とした。 1. 社会的責任の重要分野 ~ モデルと現実 2. 新たな課題 3. 指針 1. 社会的責任の重要分野 ~ モデルと現実 ・企業にとって、政府との関係は、あらゆる…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第26章』【要約】

‐第26章 社会的責任を縛るもの まとめ‐ 経営者は自分がマネジメントする組織に仕えており、何よりもまず、その組織に責任を負うべきである。彼らの第一の務めは、組織が役割を果たし、存在目的を達成できるようにすることである。何よりも無責任なのは、社会…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第25章』【要約】

-第25章 社会への影響と社会的責任 まとめ- 現代の組織は社会に具体的に奉仕するために存在している。自分たちがまわりに影響を及ぼしたなら、それが意図の有無に関わらず、経営層は責任を負わなくてはならない。また、社会問題は国を退化させるおそれのある…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第24章』【要約】

‐第24章 マネジメントと生活の質 まとめ‐ 今日ではマネジャーが主要なリーダーとして台頭したことや、政府への失望が広がったこと、生活の量から質へと重点が移るといった変化が生じた。そのため、マネジャーに対して「社会への配慮を中心に据えて事業を展開…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第23章』【要約】

‐第23章 人材こそ最大の資産である まとめ‐ 組織の目的は人材の強みをテコにして生産性を高め、弱みによる悪影響をかわすことにある。しかし、経営資源のなかで最も活用度が低いのが人材であり、人材の可能性はほとんど埋もれたまま仕事に活かされていない。…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第22章』【要約】

‐第22章 雇用、収入、福利厚生 まとめ‐ 働き手が責任を引き受けるうえでは、雇用と収入がかなりの程度まで安定している必要がある。また、福利厚生は企業の収益性と働き手のニーズをうまく結びつけることのできる分野でもあり、経営層は従業員の福利厚生に責…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第21章』【要約】

‐第21章 責任意識の強い働き手 まとめ‐ 働き手に責任を引き受けるよう求め、それに応えてもらうためには(1)生産的な仕事、(2)フィードバック情報、(3)たゆまぬ学習が求められる。企業とマネジャーにはこれらを設計する責務がある。そして、自分の業…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第20章』【要約】

‐第20章 サクセスストーリー:日本企業、ツァイス、IBMまとめ‐ 驚異的な実績を残した企業のケーススタディ。「権限」をまとめ上げるのではなく、「責任」を中心にまとめ上げることを通じてマネジメントを行うこと。 本章からの抜粋は以下とした。 1. 日本の…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第19章』【要約】

‐第19章 仕事と労働:その理論と現実 まとめ‐ 仕事上の人間関係は互いの尊重の上に成り立たなくてはならず、その際、マネジャーは各種理論の正しさではなく「自分の状況には何が適しており、今の状況で自分はどのように仕事と部下をマネジメントすればよいの…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第18章』【要約】

‐第18章 仕事の生産性を高める(2):管理とツール まとめ‐ プロセスを管理する必要はあるが「管理する対象は、仕事であって働き手ではない」という点を押さえること。管理は働き手のツールであり、ツールに働き手が使われるようなことがあってはならない。…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第17章』【要約】

‐第17章 仕事の生産性を高める(1):仕事とプロセス まとめ‐ 働き手の労働意欲を満たす第一歩は、仕事の生産性を高めることである。仕事の生産性を高めるには「分析」「統合」「コントロール」「ツール」を用意するステップが必要とされる。また、多くの組…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第16章』【要約】

‐第16章 仕事、労働、働き手についての知見 まとめ‐ 労働には生理、心理、社会、経済、権力といった各種側面があるが、マネジャーは五つをまとめてマネジメントする必要がある。これらの諸側面のうちどれかひとつを唯一の特徴であるかのように論じるのは根本…

P.F.ドラッカー『マネジメント 第15章』【要約】

‐第15章 かつてない現実 まとめ‐ 知識労働と知識労働者の台頭等により、知識労働者の生産性の向上や達成感を満たすことが社会の中心的なテーマとなった。生産性を高めるのは、働き手自身による動機づけと方向性付けだけであり、達成意欲を持たない限り生産性…